英語の母国、英国の資格1:ACCA(英国勅許公認会計士)

こんにちは、NEW HORIZON O.S.HIROです。

今回から数回に分けて、英語の母国、英国の資格について書いていきます。

まず日本で英語圏の国の資格というと、第2次世界大戦後から深い関係にある米国の資格がよく知られていることと思います。

例えば、米国公認会計士(USCPA)は受験予備校もありますし、1990年代後半から一気に受験者が増えました。

米国のみならず、その他の英語圏諸国やそれ以外の米国会計基準(USGAAP)国際会計基準(IFRS)を導入している国や監査法人、企業で高く評価されている資格です。

国家資格では州資格なので、各州ごとの資格になりますが、試験自体は全米統一試験ですし、州ごとに設けている基準をクリアすれば、他州の資格も容易に取得できます。

州にもよりますが、ほぼ全ての州で4大卒(bachelor's degree)の学位が必要で、なおかつ一定の会計科目やビジネス科目の単位が必要です。

90年代まではカリフォルニア州では高校卒でもCLEPという大学の単位取得試験で英語、数学、人文学、自然科学、社会科学&歴史の5科目の内、2科目を選び、それぞれで420点以上取得し、さらに会計単位10単位を取得すればUSCPA受験ができたのが遠い昔のようですね。

現在、日本国内で受験できますので、90年代の時のように受験のためアメリカへ渡航する必要がありません。

これ以上書くと本題から逸れるので、ご興味がおありの方は是非、ググってみてください!

それでは、本題です。

英国の会計資格ですが、主なものが2つあります。

名前が似ていて紛らわしいのですが、

一つは、世界最古の会計資格、ACA(英国勅許会計士:the Association of Chartered Accountants)

もう一つは、ACCA(英国勅許公認会計士:the Association of Chartered Certified Accountants)です。

ACAは、経営分析(business analysis)管理会計(management or managerial accounting)法廷会計学(forensic accounting)に強い資格です。

法廷会計学(forensic accounting)は聞き慣れない分野だと思いますが、ご興味がおありの方はこちらをご覧ください。

https://www.oro.com/zac/blog/about-forensic/

From: ZAC

ACCAは、経理(accounting)管理会計(management or managerial accounting)監査(auditing)税務(taxation)に強みを持っています。

ACAはどちらかと言えば、イングランド&ウェールズに会員が多い資格ですが、ACCAは会員が英国以外にも、英連邦諸国(カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシアなど)、EU(欧州連合)や中国など広範囲に広がっています。

シンガポールではACCA資格を取得した後、投資銀行に転職をする方が多くいらっしゃるようです。

英国は国際会計基準を採用しておりますので、双方ともに国際会計基準の会計資格となります。

国際会計基準は主に米国会計基準をベースとして成立しましたので、どちらかが分かれば、もう一方もわかりますが、米国会計基準はいわばローカル基準で、USCPAでは米国の税法もしっかりやるので仕事で米国(在日米軍基地内でも求人あり)や米国企業に関わっている方、関わりたい方にはおススメです。

USCPAは日本在住者や日本語話者にとっては情報も多いですし、日本にはいくつか受験予備校もありますので、受験対策がしやすい資格です。

それに対して、現在、日本にはACCA受験のための受験予備校はないので、英国やシンガポールなどの国の受験予備校(講義、サポートは英語)を利用するか、テキストを購入して独学という方法を取ることになります。

しかしながら、ACCAは国際会計基準を採用している上に、ACCAをそのまま自国の会計資格として取り入れている国もあり、活躍の場はより広くなります。特に英連邦諸国やEUでは評価されやすいでしょう。

試験難易度は簡単に比較をするのは難しいですが、受験科目数はUSCPA全4科目に対して、ACCA全13科目です。

受験科目数だけで見たら、USCPAのほうが圧倒的に少ないですが、USCPAは1科目ごとのボリュームがあります。その代わり、科目合格制度があり、科目合格をするとその科目の合格は1年6か月有効です。

科目合格には、それぞれの科目で75%以上のスコアが必要です。

ACCAは科目数は多いのですが、1科目のボリュームがUSCPAより少なく、コツコツと1科目ずつ取って行くことができますので、より確実に合格に近づけるメリットがあります。

最初に受けるKnowledge Moduleと次に受けるSkills Moduleには有効期限がありません。これは大きな利点ですね!ただし、最後のProfessional Module科目は7年の有効期限があります。

科目合格にはそれぞれの科目で50%以上のスコアが必要です。

ここでも、ACCAの方が勉強しやすい気がします。

なんと言っても、受験資格の学位の面で、USCPAと違い、必ずしも4大卒である必要がありません。

短大卒あるいは専門学校卒でもOKです。ただし、高卒ですと受験資格がありません

専攻も必ずしも会計や経済関係である必要はなく、どんな専攻でも全く問題ありません。

ですので、USCPAのように会計やビジネス関係の単位取得は一切必要ありません。

なお、受験はブリティッシュカウンシル(東京)でできますし、現在、自宅でオンラインでもできるようです。

https://www.britishcouncil.jp/exam/other/professional/acca


https://www.accaglobal.com/ie/en/student/exam-entry-and-administration/about-our-exams/remote-exams/remote-session-exams.html


詳しくは、ACCA Japan公式サイトをご覧ください!

https://accajapan.com/

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復旧済みです!

今回もお読みいただきまして、ありがとうございました!

STUDY IN SOUTH AFRICA

英語圏の南アフリカ共和国への留学はニューホライズン オーバーシーズ スタディーズ (NEW HORIZON OVERSEAS STUDIES)、ロングステイ財団ロングステイアドバイザーのアベにおまかせください!

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